「マットレスの洗い方ってどうしたらいいんだろう?」
「マットレスって洗濯機で大丈夫かな?」
と皆さんは思ったことがありますか?
私はありますよ。子供がまだ小さい頃ですが。
うちは畳にマットレスを敷いてその上にお布団、おねしょパッド、シーツと重ねて寝させていましたが、
子供って寝相が悪いんですよね。
朝起きたら、どうもおねしょをしたらしく特有の臭いが・・・
ところが、パンツとパジャマは濡れているのに、シーツは濡れていない。果たしてどこに?と思ったら、
私の布団と自分の布団の間に落ちて寝ていたらしく、私のマットレスが濡れていて臭う(^-^;
その時は、マットレスの洗い方なんて知りませんから、とにかくお湯で濡らしてきつく絞ったタオルで何度も拭き、臭いが薄れたところで陰干しし、扇風機で風を当て乾いたら、消臭除菌スプレーをかける。
臭いが取れるまでそれを何度も繰り返しました。
今ではその子供も大学生。懐かしい笑い話です。
さて、マットレスの洗い方ですが、毎日使うものですし思いがけず濡れてしまうこともありますから(笑)
知っておけばイザと言う時に役に立ちます。
むしろ知っておかないと、間違ったお手入れでマットレスの寿命が縮む可能性すらあるのです。
知らなきゃ大損のマットレスの洗い方、洗濯方法。一緒に確認してみませんか。
そのマットレスは洗えるタイプ?

マットレスの洗い方をレクチャーする前に確認しておかなければならないことがあります。
それは今お使いのマットレスが洗えるタイプか否かということです。
洗えないタイプを無理に洗ってしまえば、そのマットレスはたちまち粗大ごみに変身!!
それを避けるためにもしっかり確認しましょう。
マットレスが洗えるかどうかは側生地と中身の材質によります。大雑把に言えば、
スポンジは洗えるものが多いですが、厚みによっては乾きにくいので注意が必要です。
ウレタンは低反発のものは水にも弱く乾きにくいので基本NG。クリーニングにも出せません。
高反発のものも洗濯表示がOKになっていなければ洗えません。
スプリングコイルは基本的に素人では洗えません。専門業者にクリーニングを頼まなくてはなりません。
新素材には洗えるとうたっている商品がありますが要注意。
といった具合です。
購入時に洗濯可能かを確認しておけばベストです。
マットレスの基本的な洗い方
お使いのマットレスが洗えるかどうか定かでない場合、そして洗えないと判明している場合には、丸洗いは絶対できないと思った方が良いでしょう。
そうすると、こぼれた飲食物やおねしょや吐しゃ物などで汚れた部分だけの部分洗いが中心となります。
- 汚れたところが濡れている場合には、乾いたタオルで拭き、もしくは叩き、余分な水分を吸い取らせます。
- ぬるま湯で濡らして固く絞ったタオルで何度も何度も拭き、もしくは叩いて汚れを取ります。
- デリケート衣類用の中性洗剤を水に溶かし、タオルを浸して固く絞ったもので拭いたり叩いたりします。
- 次はぬるま湯で濡らして同様にして、洗剤成分を取り除きます。
- もし、汚れが吐しゃ物だった場合には菌が心配なので、衣類用の液体酸素系漂白剤の原液で拭き掃除をし、30分ほどたってから固く絞った濡れタオルで清め拭きをします。
- ここまでやって臭いが気になるようなら、お酢を少しぬるま湯に入れてタオルを浸し固く絞って拭きます。
除菌消臭スプレーもOK。 - そのあとは乾いたタオルで叩いて水気をできるだけ取り、ドライヤーで乾かします。
- あらかた乾いたらマットレスを立てかけて扇風機などで風を送り、乾かします。
ノロウイルスの感染が疑われる時の洗い方

マットレスの洗い方の基本を説明しましたが、ノロウイルスの感染が疑われる時は注意が必要です。
- 手袋にマスクをした上で、使い捨てのペーパータオルで吐しゃ物をきれいに拭き取り、ビニール袋に入れて密閉します。
- すぐに塩素系漂白剤を少しだけ薄めて、捨ててもいいタオルを何枚も用意して浸し、そのタオルでその部分を浸すように汚れを拭います。
- そのタオルもすぐに袋に密閉しきれいなタオルを水に浸して絞り、よく拭き取り密閉袋で捨てます。
- その後はドライヤーで乾かしますが、もしウイルスが残っていると空気中に飛び散りますので要注意。
この場合はマットレスの側生地が色落ちする可能性がありますが、2次汚染を避けるためには仕方がありません。
また塩素系漂白剤は、あまり薄めすぎると効果が半減しますから気をつけます。
ノロウイルスは本当に初期対応を誤るととんだことになりますから、くれぐれもご注意を。
芯が綿スポンジのマットレスの洗い方

- マットレスのカバーを外し、中身と側生地を別々にします。この時、ものすごく埃が出ますから、完全防備で、お掃除しやすい場所でやることをおススメします。カバーは洗濯機の弱で、デリケート衣類の中性洗剤で洗います。脱水したら外に陰干しします。乾燥機はNG。
- 風呂に40度くらいのお湯を張り、中性洗剤を溶かしてマットレスの中身を足で踏んで洗います。
- 一度洗剤液を流しあらたに水を張ります。洗った時と同じようにマットレスを踏んで洗剤を流しましょう。
- 陰干しします。乾燥機はNG。とにかく良く乾かさないとカビやダニの発生に繋がりますから気をつけます。
洗えるマットレスでも要注意!

洗えるマットレスの場合でも注意しなければならないことがあります。
「洗える」とうたってあっても、よくよく調べるとカバーだけしか洗えないこともあります。
「オクタスプリング」も洗えるのはカバーだけですし、「アイリスオーヤマ エアリープラスマットレス 高反発 三つ折り 通気性 洗える 抗菌防臭シングル」のシリーズの中でも、「体圧分散」と一言入っているものは、カバーのみ洗濯可で、中身は丸洗い、水洗いができません。
エアウィーヴは、「エアファイバー」というポリエチレン製の極細繊維を編むように絡み合わせて仕上げています。樹脂製素材なので水洗い、40度のお湯に中性洗剤で丸洗い可能ですが、重量は乾いた状態で8.5k。
ブレスエアー®は、東洋紡開発した新素材で、年に数回軽く水洗いする程度で清潔が保たれますが重さ8k。
フランスベッドのRC-90マットレス(高通気マットレス)はポリエチレン繊維が網状にからみあった三次元構造体シーコア(C-CORE)クッションを使用し簡単に水洗いできますが、約9.5kg。
先ほどのアイリスオーヤマの丸洗い可能商品は(ポリエーテルエステル系繊維使用で、最軽量の4.96k。
つまり「洗える」と書いてあるものも、再確認が必要だということと、洗えるものも重量が普通のマットレスより重たいものが多く、水を含んだら場合の重さも考慮すべきです。
洗える以外の魅力が商品に見いだせればもちろん、購入すればいいのですが、洗えるからと飛びつくのは考え物です。よく検討しましょう。
マットレスの洗い方まとめ

- 丸洗いできるのは綿スポンジか新素材の一部
- 基本の洗い方はタオルと中性洗剤で
- ノロウイルス感染には塩素系漂白剤を
- 綿スポンジ素材なら丸洗い可
- 洗える商品でも要注意
何も知らないでやった処置が奇跡的に合っていたようですが、今、思えば冷汗ものですね。
マットレスも洗い方を知れば重宝です。少しでも清潔に使いましょう。
- 寝付きが悪い
- 古くなったマットレスを買い替えたい
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- しっかり寝て体を回復させたい
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